ある冬の日、一軒家で火災が発生した。

その家はかなり入り組んだ所にあったため、消防隊が駆けつけた頃には家中に火が広がっていて中にはいることは明らかに危険であった。

しかし、ある若い消防士がいきなり燃え盛る家に一階の窓から飛び込んでしまったのである。

急なことで止めることが出来なかった隊員たちは、無事を祈りつつ消火活動の準備に取りかかった。

すると1分もしないうちに、二階の窓から急に飛び出し

「ドサッ」

という庭に落ちた音がけたたましく鳴るサイレンや燃えさかる炎の音に混じって聴こえた。

急いで隊員が近寄ると、

「この子を!!」

と言った隊員の手には何事も無かったのようにぽけーっとしてる赤ちゃんがいた。

すぐに二人は病院に搬送され、その数秒後に家は轟音をあげて崩れていった。


当然、若い隊員は検査のための入院と、罰則として謹慎を申しつけられた。

見舞いにきた他の隊員は、

「なんでこんな無茶をしたんだ」
「どうして子供の位置がわかったんだ」

といった質問を投げかけた。

すると彼はいきさつを話始めた。



現場につくとすぐに一階の窓にいた女の子と目があった。

しかし、彼女が生きてはいないということは直感でわかったらしい。

すると何故か「行かなきゃ」という気持ちになり飛び込んでいった。

女の子についていくと、二階の部屋にいた赤ちゃんを見つけた。

その子を抱き上げると、

「妹をよろしくお願いします。」

という声と同時に突き飛ばされて、窓から落ちたらしい。



にわかに信じられない話だったが、他人の家の二階にいた赤ちゃんを数十秒で見つけた事を考えると、あながち嘘ではないような気がした。

そこで、見舞いと感謝の言葉を伝えにきた夫婦にこの話をすると、少し驚いた後に涙を流し始めた。

訳を聞くと、どうやらその女の子は長女で、先天性の病気を患っていて、医者にもって5年と宣告されていた。

しかし、夫婦は出来る限りの愛を注ぎ込み、入退院を繰り返しながらも幸せな生活を送っていた。

結局八歳で死んでしまったのだが、最後の言葉は「元気になったら恩返しするね。」だったそうだ。



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posted by オカルト・都市伝説 at 09:00 | オカルトいい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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