ベットサイドから−ケイさんシリーズ

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ケイさんが退職してから数週間が過ぎ、俺も俺のまわりもかなり平和になってきた今に敢えて話したいことがある。

それは半年くらい前。

ちょっとイヤラシイ話になってしまうが、俺も健全な青少年なんで、性欲は一端にある。が、俺を含む寮生男子ってのはかなり貧乏で、いわゆる夜のお供…AVなんかは、レンタルではなく寮生同士で貸し借りし合っていた。

そんなあるとき、これまた寮生だった例のケイさんが、俺にオススメのビデオを貸してくれた。一見普通の録画用ビデオで、タイトルもない。

ケイさんは

「ネット通販で手に入れた」

って言ってたし、隠し撮りのやつなんだろう、と勝手に納得した。…それが甘かったわけだが。

「目茶苦茶いいんだよ。マジ興奮する。今夜おまえ寝れねーよ」

ケイさんはやらしい笑みを浮かべた。俺は、ああケイさんも人間なんだな。とちょっと失礼なことを思いつつビデオを受け取った。

その夜、俺はワクワクしながらビデオをセットした。途端に女の喘ぎ声が流れてきて、ビデオは始まった。女は金髪の巨乳で、男に跨がってた。ケイさんは洋モノ好きなんだwwwwとちょっと小馬鹿にしてビデオに見入る。

すると、数分したところでベッドサイドにもう一人、女が現われた。黒髪で、俯いてて顔は見えない。恥かしい話だがその女の出現に

「洋モノな上に3Pかよww」

と俺ははしゃいでいた。いつの間にか女はベッドの二人に近付き、二人の後ろ、ベッドの真中あたりの位置に顔を出していた。

さあ乱入か!?とワクワクしたが、数分たっても女は動かない。ベッドの二人だけが休みなく動いている。

おかしい。

俺はようやくそこで気付いた。このビデオを貸してくれたのが、ケイさんだということ。不自然な移動や、顔のみを覗かせるその様子からわかりそうなものなのに、俺は気付いていなかった。

このビデオは、ただのエロビデオではないのだ。

女の顔は相変わらずベッドの二人の間にあり、じっと二人を俯き加減ながらも見つめている。

今さらながらものすごい恐怖を感じ、俺は慌ててビデオを消した。女は今にもビデオから抜け出して俺の後ろに立ってそうで、目茶苦茶怖かった。

ケイさんの予言通り、意味は違えどその夜俺は寝れなかった。後ろを振り向けば、女の顔がベッドサイドから覗きこんでる気がして。

次の日、ケイさんにビデオを突っ返して「何なんですかあれは!!」と力一杯怒鳴ったが、ケイさんはケタケタ笑うだけだった。

「俺は余裕であれで抜けるけど」

なんて言いながら。

その後、そのビデオはオカルトマニアのあいだではかなり有名なビデオらしいということと、俺以外の寮生もケイさんによって同じ目に合わされていることを聞いた。

その鬼畜な所業からしてもそうだが、あのビデオで抜ける時点でやっぱりケイさんは人間しゃねえな、と思った。今となっては、懐かしい。

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posted by オカルト・都市伝説 at 19:00 | ケイさんシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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