運び物−ホストシリーズ

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こんばんわ。良く拝覧させていただいています。
僕も怖い体験談がいくつかあります。その一つを投稿させて下さい。
先に言いますが全て妄想ですw地名とか出ていますがフィクションですw
特定とか怖いので勘弁してくださいw

僕が学生の時の話です。
当時僕は女性のお客様を相手にするアルバイトをしていました。
正直、最初の三カ月ほどは割に合わないもの(月10万の固定給で雑用もやらされる)
でしたが、ランクが上がり、お客さんの指名がもらえると
軌道に乗り一気に楽になります。
某店みたいな永久指名とかわけの分からん制度もありませんでしたw
ある夏の日、「急遽店の改修のためスタッフは休み、キャストは他店ヘルプ」
というそっけないメールを店長から貰いました。
他店は知りませんが、僕のバイトしていた店は、
基本的には全員で店を回していたので、呼び名で一軍二軍選手を分けていました。
完全なスタッフ要員とヘルプとか雑用とかの間接的に売上に貢献しているのを総称してスタッフ、
売上に直接貢献していていてさらに売上トップ5人がキャストです。
間接工、直接工みたいな感じでしょうかw
もっと簡単に言うと、スタッフはバイト、キャストはプロみたいなわけ方です。
メールを貰った時、正直、急すぎだろ、
と思いましたがなにぶん水商売と言うくらいですから、
色々しがらみやらなにやらあるのでしょう。
聞いたらいけないようなこともあるのでしょう。
しかし、コツみたいなもの、ある程度の太い客を掴みかけていた僕はここが
踏ん張り時でもあり、かつ仕事(?)が慣れてきた時なので
がっかりしていたのを思い出します。
生活がバイトメインになっていた僕は急に数日間ヒマになりました。
もちろんメールで馴染みの方々に店が休みの旨を送る等のことをしますが、
やることがなくなりました。
私大文系の大学生の生活などこんなものです。
休み三日目のある日、バイトを斡旋してくれた先輩からメールが届きました。

「お前ヒマだろ? バイトやるから●●に集合。一時間以内に来いよ」



先輩w今何時だと思ってるんすかw常識考えてくださいよw
……とかは絶対言えないので速攻で準備。
結構粗暴なお方wでしたので、僕は恐々としながらも現地に向かいました。
二分遅刻した大罪で腿に挨拶という名のキックをいただきました。

「今からドライブ。お前このクルマ使使え。俺はこっちで行くから」

バイクを指差しながら彼は僕に伝えました。
クルマはフルスモークの黒いレガシーでした。
同乗しない意味が分かりませんでしたが、免許を取って運転したがりな時期の僕は、
深く考えもせずに了解しました。
そのクルマの後部座席はガッツリと倒され、大きな荷物がありましたが、
青いビニールシートがかけられて中は見えません。
僕はそのクルマで、
先輩はバイク(当時流行っていたマジェスティというビックスクーター)
という不思議な組み合わせでドライブ&ツーリングに行くことになりました。
ハンドルは鬼のように硬いわ、なんか変なにおいがするわ、
車高は低すぎてぎゃりぎゃりうるさいわ、
エンジンいかれてんじゃないか位のエンスト(オートマなのにw)率だわ、
クーラーはギンギンに冷えていて温度調節できないわ、
散々なクルマでしたが、ある程度慣れてくるとそれなりに楽しいドライブです。
タバコ吸ったり、コーヒー飲みながら運転がカッコイイと思っていたお年頃でしたw
結構な距離なのに下の道ばかりで少々時間が掛かりました。
信号で止まるたびにヘーゴフヘーゴフとエンジンが
じいちゃんみたいな咳をするのには参りましたw
目的地は山でした。
先導する先輩について行っただけなので正確な場所や名前は分かりません。
勿論カーナビなんていうご大層なものはついていません。
ただ途中から国道20号をメインに進んでいましたので大体は想像できます。
が、書きませんw怖いデスw
ただ、大きな道からあぜ道?というか
農家の方々が使う専用の道路?みたいな
簡単に踏み固められて舗装されているだけの道路に入り始めたときは、
僕はともかく、先輩は大丈夫なのか心配していたのを覚えています。
20分くらいその道路で走っていたときでしょうか。
急に先輩のバイクが止まり、携帯電話でどこかに連絡を始めました。

「〜〜〜〜〜〜、〜〜〜」

何かを話しているのが分かるくらいで聞き取れませんが、
あの先輩が電話だというのに口元に手を当て、
腰を低くして話しているのを見ていると
目上の方との会話だろうという印象を受けました。
彼はバイクをその場に置き、車に乗り込み、ナビをし始めました。
相当な徐行移動でしたので100mくらいの距離を進んだくらいなのでしょう。

「この辺だと思うけど……」

先輩は珍しく不安そうに言いながら、
暗い夜道の中何かを探しています。
「おお、あったあったw」
先輩が指差すそこには黄色い水、いやペンキみたいなものが入った
ペットボトルが木に吊るされていました。
先輩はクルマを降りトランクを開け、荷物にかぶせてあるビニールシートを剥がします。

「おい、手伝え」

先輩は僕に向かって言いました。
先輩が引きづり出したのは何の装飾もされていない蓋がぴっちりと釘付けされた、
木で出来た箱でした。
長さは1.5〜2mないくらい、幅はその三分の一くらいでしょうか。
長細い結構大きい箱でした。
ビニールシートを適当に小さくしてから僕に命令しました。

「おい、そっちもて」

先輩に言われたとおりその箱を二人がかりで持ち、
ペットボトルのあるところから道に外れしばらく歩きました。
ペットボトルは50mくらいの等間隔でポツポツと見えました。
僕たちはそれに沿ってしばらく歩きました。
スズムシとかカエルとか、夜の合唱団が盛大に鳴いていました。
カエルがいるということは田んぼでもあるのでしょうか。
ただ不思議と懐かしい気持ちになりました。
あれがエトスってヤツですかね?日本人の習性、みたいなw
ノスタルジーに浸るより手の痺れがきつくなってきました。
箱はかなりの重量で、しかも取っ手もついていない木製でしたので
ものすごく持ちづらかったです。
どれほど歩いたのか気にするよりも、早くつかないかなぁ、とか思ってました。
もう腕が限界に近づいたころ、三人の男たちがいました。
見た目はごく普通の人のように見えます。
Tシャツにジーパンまたはスラックス姿。一言で言えばおっさんw
木製の重たい箱を地面に置いて彼らに合流しました。
先輩が一言二言彼らに挨拶をし、僕の方に目を向けました。
その中で一番年長者の方にガツリと音が聞こえそうなくらい強く頭を叩かれた先輩は、
なぜか謝りながら僕の方に向かってきました。

「悪い悪い。……今からちょっとやることあるから、
          クルマの所で待ってろ。分かるように外にいろよ?」

僕は彼らにお辞儀をしてクルマの方に向かいました。
最初はすぐに戻ってくると思い、クルマの周りをウロウロしていました。
しかし、森の中。暗いw蚊が多いw足疲れたw座りたいw
以上の正当な理由から、僕はクルマの中に避難しました。
エンジンつけてクソ寒いクーラーもつけました。
後方のスペースを存分に使っていた荷物は先ほど降ろしたので、
やけに後ろが寂しい気がします。
先輩あとどれくらいで帰ってくるんだろとか、
何やってるんだろとかそういう疑問はありましたが、
正直ヒマでしょうがありませんでした。
コンコン
静かな車の中でケータイのアプリでドラ○エをやっていたので、
その物音にはかなりビックリしましたが、先輩が帰ってきたのだと思い、
ドアを開けて表に出ました。
外には誰もいません。
森の中の暗闇は普通の夜道と違い、
月明かりや星が見えづらいためほぼ全くと言っていいほど視界がないです。
僕は結構ホラーとか心霊現象とかそういった物は否定派なんですが、
さすがにこれほどの暗さは単純に怖いです。
向こうから何かが襲ってくるような怖さが暗闇にはあるじゃないですか。
動物的な本能なんですかね、アレは。
誰も居ないのに物音がする。あるあるw
まあいいやと思い、僕はクルマに乗り、冒険の世界に戻りました。
コンコン
しばらくするとまたノックする音が鳴りました。
今度もちょっとビビリつつ、表に出ました。
主に先輩に怒られる恐怖でw
二回目だとさすがに何かが偶然当たったとも言いがたいので
クルマの周りをぐるっと確認。
周りの木が当たるにしては距離がある。
かといってもう丑三つ時近く。
草木も眠ってるだろw
静かすぎて耳鳴りがするw
まさかイノシシとかクマw
っつかそれだったら怖すぎるw
ここで一番会いたくないのはむしろ地主だなw言い訳できねえw

「何でこんな所にクルマ止めてるの?」

「サーセンwわかりませんw」→不審者w通報w

笑えねえってw
あ、今、免許不携帯w
など考えながら、クルマに戻りましたw
こんこん
おお、またか。とか思いながらも、
もし先輩だったら後が怖いので一応外に出て確認。
…やっぱいないwなんなのw
つーかドラクエの世界って本当に魔王に苦しめられてるのか?
1人で解決できるようなことが国単位で困ってるってどういうことよw
王様ももっと支援してよw
全ての最強武器防具くらいくれよw
経費が自費で武器は現地調達かよw
マスターキートンかってのw
1人で魔王倒すとかw
それ勇者じゃなくて暗殺者w
単なる殺し屋じゃねーかw
勇者はテイのいい鉄砲玉かよw
俺を倒しても、第二、第三の勇者が(ry ってやかましいわw
など三回目ともなると多少の余裕が出来、
ドラクエの理不尽さを考える方に比重が高くなってきました。
こんこん
四度目ともなると、もういいよwなどと思いました。
もし先輩だったとしても謝ればよくね?という考えの下、
四度目は無視して太陽の石を入手するほうを優先しました。
ドラゴンクエストってドラゴンもはや関係ないよなw
ドラゴン言いたいだけちゃうんかとw
こんこん
うっせw
何なんだよコレw
しつけーw
ってか何の音だよw
こんこん
……何の音?
こんこん
……音?
そういえばカエルの合唱は?
なんでこんなに静かなんだ?
そのことに気付いてから心拍数が跳ね上がりました。
多分もっと賢い人なら一回目のノックの音で気付いたかもしれません。
ノックは明らかにクルマのドアを叩くような音ではありませんでした。
普通クルマを叩くとしたら二種類の音が鳴ると思います。
一つはドアの金属部分を叩く音。
普通の日本車ならアルミの薄い板を使っていますので
金属音と言うよりは手のひらや拳で叩くと
ドンドンみたいな低音で車中に響くと思います。
そしてもう一種類はウインドウを叩く場合です。
車のガラス部分は強化ガラスで、事故をした場合、
破片で怪我をしづらいように割れると粉々になるということは
運転する人ならだれでも知っていると思います。
そして一般の家にあるようなガラスと違い厚いです。
叩いてもゴンゴンみたいなやはり低い音しかしないはずです。
僕には絶対音感なんて大層なものはありませんから、
ドのシャープの音がするとかそういった種類は分かりませんが、
クルマのどの部分を叩いても「こんこん」といった軽い音はしないです。
しかし先ほどからの音は音が発する時の空気の振るえと共に、
明らかに近くから聞こえてきます。
…軽い音。
……あれだ。……木の箱。

こんこんこんこんこんこんこんこん

まるで僕がその事実に気付いたことを喜ぶかのように、
音が座席の後ろから何度も何度も聞こえてきます。

こんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこん

怖い。一体何なんだ。

こんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこん

やめてくれ。もう許してくれよ。
ちらりと目線だけでバックミラーを覗きこんだ瞬間、
ぶわっと汗が噴出し体が急激に冷えました。

――木の箱。

なんであるんだよ?さっきせんぱいたちがもっていったはずじゃ…

こんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこん

音が響きます。
僕は箱から目を逸らすことができない。
座席から動くことも出来ない。
木の箱が音もなく開き始める。
障害もないようにゆっくりと。
ただ蓋がスライドしただけに見える。
中から女が這い出てくる。
顔を鏡越しに僕に向ける。
楽しそうに口だけで嫌な笑いを見せる。
服を着ていない。
胸がしわしわ。
首に青黒い線のような痣。
乱れた髪で目が見えない。
箱に乗せた腕には痣とたくさんの注射跡。
体中にも痣。
こんこん、という断続的に鳴る音以外は聞こえない。
女は笑っているがその声は聞こえない。
口と胸の上下の動きからかなりの大声で笑っているように見えるが声は全く聞こえない。
僕と女の距離は1mもない。
手を伸ばせば届くが嫌だ絶対に伸ばしたくない。
女が僕に手を伸ばす。
妙に艶かしく体をひねりながら僕に体ごと向かってくる。
体中に寒気が。
そのときクーラーを効かせすぎたせいでしょうか、
場違いなことにくしゃみをしてしまいました。はーっひょん!とw
僕のくしゃみはかなり息を吐き出してするので近くに人がいるときは、
大概嫌な顔をされます。
このときはとにかく何かしないと焦り、いつもより力強く、唾も多めに出しましたw
……あれ?
いねえwwwなんでwwww倒したwwwwwくしゃみで竜王倒したwwwww
くしゃみをすると、目を瞑りますよね?
目を開けたときには音も鏡に映った女も消えていました。
助かったと安心した僕はテンション高めにギャーギャー叫びましたw
 
それからしばらくして先輩が一人で帰ってきました。
女の話をバイクの所に戻る道すがらしましたが、まともに取り合ってくれません。

「何でこんな暗いのにババアが見えんだよ。気のせいだっつってんだろバカ」

――え? ババア?

「あぁ? ババアが見えたっつったろが? 今っ!」

――女って言ったんですよ

「……うるせえ黙れ。……女はババアみてえなもんだろ」

機嫌が悪くなったのがありありと分かりました。
結局、それ以上は怖くて聞けませんでした。
僕は先輩にあの箱のことも聞きました。

「ただの不法廃棄物だ、誰にも言うなよ」

先輩wそれ不法投棄ですからw
バイクのある場所まで戻った後、先輩はバイクに乗り、僕はクルマで帰り道をついていきました。
何故か帰りに安楽亭で焼肉おごってくれました。
先輩w朝から焼肉おもいっすw
ちなみにバイト代は2万円でした。
以上です。
長文失礼しました。

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posted by オカルト・都市伝説 at 10:11 | ホストシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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