死者の集合体−神父の子シリーズ

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ある日のこと

親父が早朝から神様に祈っていた。これは決まって昨日の夜に怖いことがあった時のお決まりのパターン。

幽霊が見える人が慣れるとか普通に見えると言うが親父はその気持ちはよくわからんと言っていた。気分は悪くなるし突然でてくるとやっぱり怖いと言っていた。 親父は怖がりだったのかもしれない。

親父の早朝お祈りも3日目に突入すると母も俺も流石に心配になってくる。おそらく親父は一睡もできていないと思うし、俺たちにも聞こえるほどの強烈なラップ音が鳴り響く。

その日は土曜で休みだったので親父にどんな霊が来ているのか?と聞いてみた。俺にできることなど何一つないがなんとか親父を楽にしてあげたいという気持ちだけはあった。

その瞬間、握り返した手に温度を感じないと思った瞬間! 30メートルくらい引っ張られた感覚に襲われた!

「騙された」というなんともいえない感情が頭の中を回った。正直、死んだと思った。

その時、親父が吼えた。吠えたとも言える。人の怒号ではなかった。獣のような謎の怒号だった。

俺は布団の中で片手をあげた状態で金縛りになっていた。母が頭までかぶっていた俺の布団をはいだ瞬間、天井に感覚的に女だと思われるたたみ2枚分ほど巨大な顔があった。怒りと憎悪にまみれた嫌な感覚の塊だったと今でも思い出す。

夜が明けて親父に昨日のはなんだったのか聞いてみた。

「最近死んだ女を中心に100を越えるものが集まるとああなるのだと思う」

と言っていた。

「今は目的があるがそのうち溶け込んでただの悪意の塊になってしまう。ああなると神のそばにはいけないな」

とぶつぶつ説明してくれた。

俺としては今夜のことが心配だったのだが、親父は

「昨日が最後だから心配ない」

と言っていた。

根拠は教えてはくれなかった。

次の日、親父は夜まで寝ていた。

夜ご飯時に外国人の女性が死体で見つかったニュースがやっていた。

その時、やっと起きてきた親父が

「これだったのかな?」

とつぶやいた。

(それで教会に来たわけ?)

と思ったがもううんざりだったので口には出さなかった。


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posted by オカルト・都市伝説 at 10:00 | 神父の子シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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