現実に追いついた



語り部というのは得難い才能だと思う。



彼らが話し始めると、それまで見てきた世界が別のものになる。



例えば、俺などが同じように話しても、語り部のように人々を怖がらせたり楽しませたりはできないだろう。



俺より五歳上の従姉妹にも語り部の資格があった。



従姉妹は手を変え品を変え様々な話をしてくれた。



俺にとってそれは非日常的な娯楽だった。



今はもうそれを聞けなくなってしまったけれど。



従姉妹のようには上手くはできないが、これから話すのは彼女から聞いた中でもっとも印象に残っているうちのひとつ。




中学三年の初夏、従姉妹は力無く抜け殻同然になっていた。



普段は俺が催促せずとも、心霊スポットや怪しげな場所に連れて行ってくれるのだが、その頃は頼んでも気のない返事をするだけだった。



俺が新しく仕入れて来た話も、おざなりに聞き流すばかり。



顔色は悪く、目の下には隈ができていた。



ある日理由を訊ねた俺に、従姉妹はこんな話をしてくれた。続きを読む
posted by オカルト・都市伝説 at 08:00 | 従姉妹シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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