自分は消防時代兵庫県に住んでいました。その頃通っていた学校ではウサギ4匹とセキセイインコ3匹を飼っておりました。両方とも後者の隣に設置した、「飼育小屋」に飼われており、当時2年生だった我々は休み時間になる毎に押しかけました。たまに鉢合わせた上級生の飼育係が小屋で彼らに餌をやる姿を見て、上級生になって自分たちがその行為を行うことを夢想し憧れとりました。
その後ウサギは学校開校以来初の子どもをもうけ、4匹の新しい仲間が加わった飼育小屋の周辺は、まさに昭和の街頭テレビに群がる群衆の如き盛況でした。
その数日後、突然インコが謎の死を遂げました。本当の原因を先生方が教えてくれなかったため、自分からはその発見の状態が不審であったということ以外は確信を持って伝えられません。彼らの発見された状態なのですが、飼育小屋の中央に高めの枯れ木がインコ用に植わっておりまして、その丸裸の木に一匹ずつ首にナイロンの紐を巻きつけゆらゆらゆれている状態だったのです。丁度人間が首吊りした状態と酷似しておりました。
ここから明らかに人為的なものであると考えられるのですが、それにしてもおかしいのが犯人の飼育小屋に入った形跡がまったくないことでした。
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