本−ナナシシリーズ

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今日は、僕がナナシと体験したなかで1番気色悪かった話をしたいと思う。
幽霊とか死体とかそんなものより、僕はあの日のことが怖かった。


学生生活も残り半年あまりとなった頃。
その頃すでに僕らは進学組と就職組に別れ、それぞれの勉強を始めていた。
僕とナナシは進学組、アキヤマさんは意外にも就職組で、その頃は次第に疎遠になっていた。

「イイの見つけた」

その日、視聴覚室に篭って勉強をしていた僕に、青灰色のボロい本を携えたナナシがヘラヘラ笑って近付いてきた。
その本はどうやら図書館の寄附コーナーからナナシがパクってきたらしい。
僕らの地元にあるその図書館は、木々に囲まれた公園の端に建っており、なかなか貫禄がある。
また、よく寄附本が集まり、なかには黒魔術なんかの怪しい本も集まる。
ナナシいわく、その中にたまに『アタリ』があるそうだ。

「で、それはアタリなわけだ」

「アタリもアタリ、大アタリだ」

ナナシは笑った。
普段はお調子者でヘラヘラしててクラスの人気者なナナシだが、ある日を境目にオカルト好きな本性を見せるようになっていた。

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学生時代、二学期も半ばに差し掛かった頃。
僕らのクラスでは、なぜか『学校の怪談』というアニメが大流行し、今更ながらオカルトブームが訪れていた。
女子はこぞっておまじないなどにハマりだし、男子は肝試しに出掛けた。
僕としては、今まで友人のナナシと体験してきたことのほうがよっぽど怖かったし、当のナナシも今までの体験談を話すこともなく、いつものようにヘラヘラして皆の話を聞いていたから何も言わなかった。
散々出まくった都市伝説にキャーキャー言うクラスメイトたちを見ていると

『知らぬが仏って本当に名言だなあ』

と思っていた。
そんなとき、唐突に声をかけられた。

「今日、俺ん家来ないか?」

それは、ヤナギと言うクラスメイトからの誘いだった。
ヤナギは、親父さんが貿易だか輸入なんたらだかの会社の社長で、まあ、いわゆるお金持ちだった。
でも金持ちにありがちにな厭味がなく、むしろサバサバして皆から好かれていたし、僕やナナシも仲良くしていた。

「なんで突然?」

僕が尋ねると

「ウチの親父が、珍品コレクター、っての?なんか不気味なモンばっか集めててさ。いわくありげな物もあるから、見に来ないかなぁと思って」

と、ヤナギは言った。
すると、いつの間にかナナシが僕の隣に立っていて

「行く行く。ぜひともお邪魔します。俺もこいつも、そうゆうの好きでさぁ」

と、僕の肩をつかんで引き寄せ、僕の意思や意見は完璧無視で誘いを受けやがった。
こうして、僕らはヤナギの家にお邪魔することになった。

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屋上にはナナシがいた

気ままな学生生活も終わりに近付き、いつしか学校を卒業し、仲の良かったクラスメート達とも連絡を取り合ったのは最初だけ。
僕も進学先の場所に合わせて一人暮らしを始めたりと忙しかったこともあり、次第に誰とも疎遠になっていった。
『あいつ』とも、ある一件以来何の接触も持たなくなった。
当然といえば当然のことだ。
仲良くしていた日々を思えば懐く、愛しく感じる。
でも、『あいつ』のしたことが正しかったと言い切る自信はなかったし、許せないと感じる僕もいた。
そんなことを時折考えながら過ごしていた、ある時。
今からまだ二年くらい前のことだ。
僕は卒業に向けて提出物の準備をしていた。
進学するつもりはなく、就職することをを決めていた為、それに関する膨大な書類や何枚もの履歴書、就職希望先に関する資料などが山のようにあった。
それにいちから目を通し、書くものは書き、提出する物は分けて・・・
そんなことをしていたら、ふと地元に帰りたくなった。
現実逃避がしたかったんだと思う。
その日のうちに荷物をまとめて、ギリギリ最終列車で地元に向かった。
列車に揺られながら、窓からだんだんと見えて来る地元の風景に胸が踊った。
見慣れた風景なのにやたらと懐かしい。
そのとき、ふと巨大な墓地が見えた。
地元にある霊園だ。
真っ暗なのにハッキリ見えたのは、提灯を持った行列のようなものがあったからだった。
初めは人魂がと思ったが、列車が近付くにつれて人間が提灯を持って並んで歩いてるのがわかる。

「こんな時間に墓参りか・・・?」

僕は気になって、駅に着くなり荷物を持ったまま霊園に向かった。


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