最後の夜−ナナシシリーズ

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物事には終りというものが必ずあって、それは突然に訪れるものだと知ったのは15の冬の終盤だった。
卒業を目前に控え、慌ただしく日々が過ぎる中、僕の親友は学校を休みがちになった。
以前は学校を休む事などほとんどなく、たかが一日休んだだけで心配して見舞いに行ったくらいなのに、ここ最近は教室にいるのを見ることが珍しいほど、彼は学校に来なかった。
時々学校に来ても、何を聞いてもヘラヘラ笑うだけで何も言わなかった。
会う度に目の下の隈は濃くなり、見るからに痩せて、声は掠れている。
それを心配しても、なんでもないと言い切り、そして他愛のない話をしては、またヘラヘラ笑って帰って行く。
そして次の日は来ない。
それの繰り返しだった。
でも、そんな物足りないほど他愛ない日常も、幸せだったと気付く事件が起きた。


その日、やっぱりナナシは休んでいた。
そのことに特別何も思うところはなかったが、帰り際。

「藤野、七島にコレ渡しといてくれ」

進路関係の書類をナナシに届けて欲しいと、担任から頼まれた僕はナナシに渡しに行くハメになった。
怖い思い出しかないナナシ宅に行くのは気がひけたので、電話で公園に呼び出すことにした。
そして夕方、ナナシはやって来た。

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これが最後の書き込みになると思う。
長くなるが許して欲しい。


昨日、無事に就職したことを報告する為に今は亡き親友の墓参りに行って来た。
その小さな墓前にはあいつの好きだった忽忘草の押し花が置かれていた。

「死んだ人間は生きてる人間が覚えててくれるけど、死んだ人間に忘れられた生きてる人間は、どうすればいいんだろうな」

そんなふうに笑っていたのを思い出す。
そして思い出す。
あの日の事を。


その日、前日の夜のことを引きずったまま僕は学校に行った。
やっぱりナナシはいなくて、アキヤマさんは何事も無かったように教室にいた。
話し掛けてみたが、やはりいつもと変わらなくて昨日のことは全部夢か嘘みたいに思えた。
そうだ、あの変なものはたまたまかち合ってしまっただけだ。
あの悲鳴はナナシがタンスに足でもぶつけたんだ。
そんなふうに無理矢理解釈しようとした。
そして授業が終り、僕は荷物をまとめていた、そのときに

「藤野、ちょっと、いい?」

アキヤマさんが僕を呼び止めた。

「何?」

と聞き返すが、アキヤマさんは

「ちょっとついてきて」

と言うだけだった。

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