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あれは俺が前のマンションに住んでた頃だから2年くらい前の話だ。
今日はそのマンションで起きた恐怖体験を書いてみる。今回も都会
編だ。
マンションは6階建てで俺は最上階に住んでいた。見晴らしも良く
最寄駅も近い。その日、俺はいつものように仕事から帰り、1階か
らエレベータに乗った。ちょうど3階を過ぎようとした時、目の前
の部屋の前に女性が背中を向けて立っているのが見えた(エレベ
ータのドアはガラスで内外から見える)。
あの部屋の住人の知り合いかな?
俺はたいして気にも留めず自分の部屋へと帰った。翌日、また仕事
から帰りエレベータに乗り込んだ。そして3階を過ぎようとした時、
今日もあの女性があの部屋の前で立っているのに気がついた。何だ?
今日も来てるのか?なんでずっと外で待ってるんだ?時計を見ると
深夜0時近かった。不審に思ったが自分の部屋の帰るとすぐに忘れた。
そしてその翌日。金曜なので飲んで帰りマンションに着いたのが、
午前1時過ぎだった。いつもにように1階からエレベータに乗り6階
を押そうとした。と、この時酔っていたので間違えて5階を押して
しまった。アチャ〜と思ったが、まぁ酔い覚ましに5階から階段を
歩くかと思い6階ボタンは押さなかった。
上機嫌で鼻歌を歌いながら3階に差し掛かった時、その酔いは一気
にさめた。いたのだ、あの女が。今日もあの部屋の前に立っている。
そして通り過ぎようとした瞬間、その女がゆっくりと振り返った。
ギリギリ顔は見えなかったが俺が乗っているのが向こうからも見え
てしまった。
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