花魁淵

858 おいら ◆9rnB.qT3rc sage 2009/12/08(火) 23:26:38 ID:rvi3PRXO0
【花魁淵】
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塩○市の奥地、花魁淵に来ていた。今は深夜1時過ぎ。まだ少し昼の暑さが残っている。
この場所は、関東の西では有名なスポットだ。戦国時代、武田信玄の軍資金源となった
「黒○の金山」が近くにある。
武田氏滅亡の折、この金山の秘密を守るために、五十人以上居た近くの遊郭の花魁を集め、
張り出して設置した舞台もろとも、川に丸ごと沈めて皆殺しにしたという場所だ。

最後まで読むと祟られるという、碑看板の近くに止めて、車を降りた。

今回のメンツは、いつもの通り嬉々としてツアーを取り纏めたモリヤマくんを筆頭に、
男3人(モリヤマ・おいら・アシスタント仲間のAくん)と女2人(おいらの彼女・
Aくんの彼女Bさん)の編成だった。

言葉少なに、花魁の霊を鎮めるお堂までの道を降りる。周りの崖がどんどん高くなる。
中ほどまで来たとき、何かの囁く声が耳元で一瞬聞こえた。不安に思って辺りを見回す。
見ると、みんなも同様だった。みんなにも聞こえていたのか。いや、気づいたのは男3人
だけだった。女には聞こえなかったのか?何故だ?

「下見ろ、下!ライト消せ!」モリヤマくんが、おいらをつついて囁いた。
懐中電灯を消して、こそこそとしゃがみこみ、藪の中から崖の下を覗き込む。

まだ深い崖の底に、真っ黒な川が流れて、仄暗い淵を作っている。しかしほぼ真上にある
月明かりのおかげで、角度によってはテラテラと光る水面もあった。
ここからの距離は50メートルくらいか。


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カクシュ

531 :おいら ◆9rnB.qT3rc:2009/12/03(木) 21:46:55 ID:3RdLatZk0
先日、コトリバコ系の話を聞きました。
蠱毒にも近いかも。呪いの酒のお話。
宜しければ。

【カクシュ】
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友人が以前、日本酒の酒蔵に見学に行ったとき、そこの杜氏さんが教えてくれたという話。
見学の後、旅館で宴会をし、そのまま二次会に入って、部屋で呑み続けるのが普通の流れ
だという。いつもは杜氏さんは一次会でお帰りになってしまうのが常だった。
あの仕事は朝早いから。
だが、今回出席された、そのかなりお歳を召した杜氏さんは帰られない。
聞くと、今年の仕込みも終わり、これで引退を考えているので、明日は休みを取ったとの
こと。杜氏さんと夜更けまで酒が飲めるなんて中々出来ることではない。
仲間は皆めちゃくちゃ喜んだという。
酔った勢いか、「ココにゃー、恐ろしい酒がある」と、杜氏さんが口を滑らせた。
皆即座に食いついた。

その酒蔵はT県にあり、純米吟醸としては、結構な石高を出しているところだが、そこの
蔵の奥の古蔵には、見るのも呑むのも禁止された、禁断の酒があると言うのだ。
「カクシュ」と杜氏さんは呼んでいた。
杜氏さんいわく、自分も飲んだ事はない。しかし若い頃、箱の封印を解いてその酒瓶を
見た事があるという。

杜氏さんの言ったことを要約すると以下の如し。
口の広い、白い陶器製のカメに入り、同じ陶器製の蓋がはまっていた。
それは大きな骨壷の様にも見えて、気味が悪かった。
凡字のようなものが書かれた細い帯で、何重にも厳重に封印されていた。
かなり古いもののようだった
振るとジャボジャボンと音がした。ゴツっという音も時折する。
蓋を開けると、何か骨のようなものが漬けられていた。
原酒のような、かなり高いアルコール濃度の酒のようだった。
匂いを少し嗅いでみると、気が遠くなった。
何かヤバい気がして、口をつけることが、どうしても出来なかった。

「そこまでしながら、どうして呑まなかったのですか?」と聞くと、畏れ多くて呑めた
ものでは無かったという。
杜氏さんはその後、当時の杜氏長に、めちゃくちゃ怒られたそうだ。
もう少し匂いを嗅いでいたら、呪いと毒で本当に死んでいたぞと怒鳴られた。
長は、若い杜氏さんに泣きながら説教したそうだ。


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踏切

539 :おいら ◆9rnB.qT3rc:2009/12/06(日) 21:26:03 ID:2oTupN9A0
おいらが何人か知っている、「訳アリ」な女の子の話を。
宜しければ。

【踏切】
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遮断機が降りている。
赤い点滅が辺りの闇を染め、のんのんのんのんと渇いた電鐘の音が鳴り響いている。
列車進行方向指示器の矢印が、「←」で光っている。K崎行きの上り電車が来る。
横に女性が並んだ。見たところ学生?大学の帰りか。急いでいるようだ。
チラ見すると、チェックのスカートから伸びる脚が、暗がりに赤く点滅して、眩しい。
独り身になってしばらく経つよな…。ああ、彼女がホスィ。

催眠効果でぼーっとした車が入り込まないように、点滅と鐘の音のタイミングは微妙に
ずらしてあると聞いたことがあったな。…まあいいか。
おいらとその女子大生は、そのまま待ち続けた。
その時から、少しぼーっとしていたのかも知れない。
…。
…。
おかしい。一向に電車の来る気配が無い。何分待たせるんだこの踏切?

右手にヘッドライトの明かりが二つ見えた。やっと来たか。
轟音をあげて、目前を通り過ぎるN武線上り電車。
乗客の数は多くない。夜の電車は車輌の照明で中の様子が良く解るが、妙だったのは、
乗っていた客がみんな、こちらを向いていたことだ。


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