推理

544 :おいら ◆9rnB.qT3rc:2009/12/09(水) 01:36:47 ID:iYJ4qfoc0
知人の友達の「スズキさん」に直接会ったときの話。
宜しければ。

【推理】
1/4
「…彼、アシに入ったのは久しぶりですね」
大学時代にアシスタントのバイトをしていた漫画家先生の家で、同じアシ仲間の
モリヤマくんの話題になった。

彼は今、資料のコピーを撮りにコンビニに行っている。もうすぐ戻るだろう。
「なんか、別の仕事で忙しくなっちゃったみたいよ。色々飛び回っているみたい」
先生が、原稿とにらめっこしたままの格好で答えた。
「またしばらく来れなくなるって言ってたな」と別のアシさんが言う。

モリヤマくんが帰ってきた。あれ以来、彼は心霊写真を持って来ていない。
それ故かその週の原稿も無事完成し、その帰り際モリヤマくんはおいらにだけ、そっと
耳打ちをした。

「今度、スズキに会わせてやるよ」


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勧誘

574 :おいら ◆9rnB.qT3rc:2010/01/17(日) 18:27:05 ID:fJ3UDovY0
【勧誘】
1/5
S大学前駅でO急線の電車を降りた。
駅名にもなっている大学へと足を向ける。今日はそこの学園祭。露店からウィンナーを焼く
匂いがしてきた。どこの大学も学園祭と言えば、それほど変わらないものだ。

別棟の三階に登る。右手の廊下の奥、暗がりにエスニック風な手書きの看板が見えてきた。
「民俗学研究室」。お目当ての場所だ。
部屋に入ると、アジアっぽいお香の匂いが立ち込めている。微かにガムランの音色。
ゼミの研究展示と、その時のお土産だろうか、ちょっとした喫茶と雑貨の販売をしている
ようだ。まだ午前中のためか、客はあまり入っていないように見えた。

民俗学というと、柳田國男に代表される日本ぽいイメージだが、ここは少し様子が違う。
どちらかというと世界各地を回って、エスニカルな見識を集めているのだろう。全体に
色彩豊かな工芸品の展示で固められている。
こう見ていると、やっぱり東南アジア方面は人気があるなぁ。
教授に付いていくとは言え、学生身分で毎度海外へ渡航するとなると、結構金がかかる
だろうに。逆に、家が金持ちでなければ無理かもしれない。高いかもな…ここの学費。

案内の学生に声をかけられた。髪はサラリとしたショートに薄い眼鏡。朱いサリーを着て
いる。彼女はインド系がお好みか。見回すとスタッフは殆どが女性で、しかも思い思いの
民族衣装を着ている。
なるほど、室内を見るとタイかバリ風のヒーリングサロンのような雰囲気だ。ここまで
固められてしまうと、一見の男性は逆に気恥ずかしくて入り難いだろう。


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空に叫ぶ

586 :おいら ◆9rnB.qT3rc:2010/02/08(月) 17:18:26 ID:hdrgXARs0
【空に叫ぶ】
1/3
仕事に就いたころ、彼女と一軒家に賃貸で住んだことがある。三角屋根の一棟を左右に
半分にした二世帯住宅だ。隣には別の夫婦が住んでいた。丁度子供さんが大学に入って、
子育てに一段落ついたくらいのお年のようだ。二人でお暮らしだった。半年くらい経って、
夏の休日の昼間に二階の机に向かっていたところ、隣の下のベランダから、隣の奥さんが
誰かと口論しているのが聞こえてきた。結構な大声だ。

喧嘩でもしているのだろうか?…だが、相手の声は聞こえなかった。
「お父さんの体だけ狙ってる泥棒猫!」
「子供すら作れない癖に!」
「お父さんに何て言ったのよ!」
「嗚呼、イヤラシイ」
「殺してやりたい!きっと殺す!私は負けない!」
聞くに耐えない。普通なら大声で叫ぶなんて、いくら何でも憚られる内容だった。

誰と話をしているんだろうか?こんな際どい内容だし、たぶん身内だろう。おいらは首を
延ばして、開いた窓から声の聞こえる方を覗き込んだ。ベランダに出ている彼女が見えた。
彼女はこちらには気づいていない様だ。
「また来てる!このウチは私のものよ!何で来てるのよ!」
家の中に誰かいるのか。親戚でも来ているのか?

だが違っていた。彼女は物干し台の横に仁王立ちになって、ベランダの向こうの木立の方を
睨みつけ、空に向かって叫んでいた。
「イヤラシイ!あんたのせいだ!」
あーぁ。と思った。いわゆる統合失調症、略して「統失」というヤツだ。


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