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483 : ◆rxgDDSyDjk:2009/10/28(水) 22:25:13 ID:h2BIWqF60

相棒が、パワーストーンにはまった。
相棒というのは、一緒にオカルトを究めよう!と誓い合った親友のことで、そいつはとても
単純な性格をしていた。決めたことは即実行なタイプで、俺にはない行動力を持っている。
パワーストーンにハマってるんだ、と聞かされたときも、すでに相棒は数種類もの石を持っていた。

「何でパワーストーンなんかにハマったんだ?」
「石はな、奥が深いんだ。それぞれ、力を持ってる」
「……またなんか読んだのか」
「…雑誌に載ってたんだ。運気を呼ぶって」

相棒はどうやら、雑誌のパワーストーン特集とやらを見たらしい。なんでも、石には
誕生石とか属性とかあるらしくて、相棒の場合はトルコ石・ラピスラズリという石らしい。
相棒は青っぽい石をいくつか出してその効果を説明した。

「この石が呼んでくれる運は、成功運なんだってよ。成功の象徴…俺に合ってるよな」
「へー。じゃあ俺は?」
「隊長は9月生まれだっけ?だったら…」

相棒は携帯でググッて、俺の誕生石を調べる。

「サファイヤだ。象徴は、慈愛・誠実…」
「慈愛?誠実?紳士な俺にふさわしーじゃねえか」
「うぜー。でも、サファイヤったら宝石じゃん。手に入らねーだろ」
「俺は別に要らないけど。ってか、そういやお前その石どうしたの」
「通販で買った」
「……あそ、」


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508 :ごめんなさい橋 ◆rxgDDSyDjk:2009/11/18(水) 21:00:46 ID:W3xG8Jag0
こんばんは。久しぶりに投下。長いから気をつけてくださいね。
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 ある時、相棒がオカルト活動に誘ってこなくなった。普段から毎日恐怖スポットを探したり
怖い話を人に聞いたりしているような熱狂的なオカルトマニアが、急にそれを口にしなくなるのは
奇妙な何かがあった。俺は、一応オカルト道の相棒として、そのやる気のなさに注意をしてみた。

「おい相棒、お前最近どうしたんだ」
「なにが、」
「わかってるだろ。オカルト活動だよ。お前が目標を決めて、俺が評価して、一緒に責める。
そうやってオカルト活動成り立ってるのに、お前今月に入ってからそういう話一切しないじゃんか」
「あー。そっちか。ごめん、俺ちょっと今まいっててさ」

俺が文句を言っても、相棒はやる気を一切ださなかった。こういう風に相棒がダラダラすることは
実は普段からよくあることだった。でも、そういう時相棒は小銭を4枚手の甲で振って見せて、
「ダメ。ツケが悪い」
とかぬかし言い訳をするくらいのやる気はあった。だが今回はそういうやる気すらない。
なんだかいつもボーっとして、自分の顔を叩いたり、ためいきをついたりで気持ち悪かった。
俺はおかしいなと思った思ったけど、相棒にも相棒の事情があるんだろうとしばらくは相棒を
そっとしておくことにした。相棒がいなくても、オカルト活動はできるのだから。

そうして、俺は初めて相棒抜きで心霊スポットに突撃してみることにした。

 相棒抜きでと言っても、別に一人で行動を起こすわけじゃなかった。実は俺達には、
オカルトマニアの仲間(相棒はライバルと言ってるが)グループが、複数いた。意外なことに、
そういう活動をしてみると、そういう人たちにめぐりあう確率があがる。類は友を呼ぶ、とは
よく言ったものだとしみじみ思う。


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778 : ◆rxgDDSyDjk:2010/06/05(土) 14:30:04 ID:pIhJX0vA0

お久しぶりです。今回の話は全然怖い話じゃないんですが、一応相棒シリーズということで。
今回の話で年齢がバレてしまうことを恐れ、年号は少しずらしてあります。

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馬鹿は風邪ひかない。のに、相棒が風邪をひいた。
相棒というのは俺のオカルト道の相棒のこと。
制服が衣替えしたばっかの季節で、少し肌寒い日だった。正直、学校が終わったら
すぐにでも帰宅して部屋でゴロゴロしていたい心境だったけど、俺は電話にて
「ごはんも食べてなくて、辛い。お見舞いにヨーグルト買ってきて」と、相棒に呼び出されてしまった。
「何で俺が」と、俺はそれを無視して帰宅しようと思ってたけど、一人暮らしのあいつには
看病をしてくれるやつがいないんだよなぁ、と思いなおす。
しばらく考えたが、優しい俺は仕方なく家に寄ってやることにした。

相棒の家のマンションは、オートロック式で入口の自動ドアに鍵を差し込む形になっている。
出会い当初、鍵が無いと家に来るのも不便だろ!と相棒は俺にマンションの合鍵を作ってくれた。
別に鍵を持っていなくても、電話で部屋の住人に「開けて」と頼む方法や、
マンションの一階にいる管理人さんの信用を買って開けてもらうという方法があるので、
合鍵なんて別に要らないと思っていたけど、あればあるで本当に便利だ。

俺は10階建てマンションの4階にある相棒の家につくと、インターホンも押さず合鍵で中に入る。
中に入ると「辛い」と言って俺にヨーグルトまで買わせたくせに、思いのほかピンピンした
相棒がリビングのソファで何かを見ていた。

「よお、遅かったな」
「なんだよ。お前元気じゃんか。来て損した」

俺は一気に疲れて買ってきたヨーグルトを冷蔵庫にしまった。
相棒はさっきから、何やら手帳のようなものを読んでいる。その目の前のテーブルには、
食べかけのポテトチップスがあった。


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