ケイさん−ケイさんシリーズ

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俺の職場には、いわゆる『見える人』がいる。仮にケイさんとしておくが、この人は本当にヤバい人だ。見た目はちょっと派手なだけで、ほかは割合普通の男の人なんだけど。

やっぱり違う。

まあ、俺もいわゆる『感じる人』で、はっきり見えたりはしないが、しばしば嫌な気配を感じたりすることはあった。でもケイさんはケタが違う気がする。

ちなみに職場ってのは病院、しかも老人や重病者が集まる、つまりは末期医療専門の病院だ。ケイさんは看護師さん、俺は介護職員をしている。そんな職場だから、人の死を目の当たりにすることは多々ある、いやむしろ毎日だ。

でも、幽霊ってのは、そうそう簡単には現れない。いくらバタバタ人が死んでも、みんな幽霊になるってわけじゃないだろうし。幽霊だのお化けだの、見えないのが普通だ。

だけど、ケイさんは違う。

「石田さん。」

ケイさんは、突然なにもない廊下の隅に話掛けたりする。

「ここにいてもダメです。ほら、お部屋に戻ってください。」

まるで誰かがそこにいるように、話掛ける。誰もいないのに。

俺も最初は、アル中か何かで幻覚見てんだろ、アブねーやつ。とか思ってたけど、その考えは間違っていたことに気付いたのが、ちょうど半年前のこと。

その日、ケイさんと俺は夜勤で、早寝のケイさんはあと10分で仮眠、俺は巡回に行くはずだった。なのに、

「…おい。」

カルテを書いてると、すっげぇ不機嫌な声で、ケイさんが声掛けて来た。ただでさえ目付き悪いのに、睨まれると目茶苦茶ビビる。

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転職はお早めに−ケイさんシリーズ

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以前、ケイさんという職場の先輩の話を書いた者だが、ちょっとやらかして休職してたそのケイさんが10月から職場復帰するらしいので、今のうちにケイさんとの話をいろいろ投下しようと思う。

ケイさんが休職する一月くらい前。夏のクソ暑い日のこと、俺は夜勤のケイさんに付き合わされて夜の巡回をしていた。

ケイさんに3階の見回りを命令された俺はひとつひとつ部屋を見て周り、異常がないのを確認すると、上にあがる為エレベーターを待っていた。

ウチの職場は、脱走癖のある患者や痴呆の患者が集められている3階のエレベーターには暗証番号式のロックが掛かっているんだが、これがなかなか面倒臭い。他の階に行く度に暗証番号を打ってエレベーターに乗らなきゃいけないし、打ってるあいだに止まっていたエレベーターが動き出して中々来ない…なんてことがよくある。階段もドアに鍵が掛かってるし、面倒なこと極まりない。

ただ、ケイさんいわく、このロックにはただ患者の脱走防止のためだけにあるわけではないらしい。なんでも痴呆がある人ってのは「そうゆうもの」を呼び寄せやすいらしく、つまりウチの病院の3階は幽霊だの何だのがめちゃめちゃいらっしゃってる場所なのだと。そして、「そうゆうもの」を引き連れた3階の患者が他の階に「そうゆうもの」を置いていかないように隔離しているんだと。

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退職−ケイさんシリーズ

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10月に職場復帰するはずだったケイさんが、今日付けで退職した。朝のミーティングでそれを言われたとき何故か俺は号泣してしまって、今日一日最高に恥さらしだった。

帰ってくるって言ったくせに、あのメガネめ。そんな憎しみに近い悲しみを抱きつつ、今日はケイさんが休職…というか退職する羽目になったキッカケの出来事について投下しようと思う。

それは8月の終わり頃、俺はエンゼル(死後処置)の為、朝っぱらから駆り出されていた。同期のスタッフや看護学生もみんな出払っていて、確かフロアに残っていたのは夜勤明けのケイさんと、早番だった二人のスタッフだけだったと思う。

その日は確か立て続けに二人亡くなって、特に大変だった。俺は浄式用のバケツやら何やらを抱えて、処置室と病室を行ったりきたりしていた。

そして、たまたま霊安室の前を通りがかったとき。何故か俺は全身に悪寒が走った。鳥肌が異常に立って、熱でも出たのかと思ったくらい、嫌な感覚がした。

気にしない。気にしない。そう自分に言いきかせて、十数メール先のエレベーターまできたとき、ふっ、と霊安室を振り向くと、ちょうど誰かが出てきた。

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